第1章:【地獄】新卒メーカーで鬱になり、Pythonに救われ転職した話

まとめ

テキトーな就活を経て、大手メーカーに推薦で入社。順風満帆な社会人生活が始まる…と、当時は思っていました。

しかし、現実はそんなに甘くありません。

今回は、僕が新卒で入ったメーカーで心を病み、そこから這い上がるために独学でPythonを学び、ついには転職するに至った話をします。少しヘビーな内容も含まれますが、同じように苦しんでいる誰かの希望になれば嬉しいです。

終わりの始まり、終わらないプロジェクト

僕が入社したメーカーは、いわゆる斜陽産業。本業ではなかなか利益が出せない状況でした。

そこで会社が打ち出した方針が「新しいことをやろう」。聞こえは良いですが、その実態は…

  • 赤字だから人は増やせない
  • 既存の社員は手一杯
  • →せや!若手に全部やらせたろ!

この無茶な方針の結果、まだ右も左も分からない若手だった僕に、5つものプロジェクトが同時にのしかかってきました。

会社に着いたら、まずトイレで嘔吐する日々

地獄はこれだけではありません。

  • 仕事を教えてくれない上司:「見て覚えろ」の一点張り。
  • 定例会議での吊し上げ:進捗が悪いのは全て僕の責任。人格否定に近い言葉を浴びせられました。

キャパシティをとっくに超えた業務量と、逃げ場のないプレッシャー。気づけば僕の心と体は限界でした。

毎朝、会社の最寄駅に着くと吐き気に襲われ、会社のトイレで嘔吐してから席に着くのが日課に。「ああ、今日も仕事が始まるのか…」と絶望する毎日でした。

暗闇で見つけた一筋の光「Python」

「このままでは、本当に壊れてしまう」

心身ともに限界だった僕は、現状を打破する方法を模索し始めます。そんな時、ふと「これからはAIの時代だ」と考え、プログラミングに興味を持ちました。

特に、膨大な事務作業に追われていた僕は、業務を自動化できないかと考え、独学でPythonの勉強を始めたのです。

上司に「業務自動化ツールを作らせてください」と提案し、なんとか承認をもぎ取ると、そこからは必死でした。平日の夜や休日をすべてプログラミング学習に捧げ、ついにツールを完成させます。

結果は、4時間かかっていた作業が、たったの5分に。

この成功体験は、自信を失いかけていた僕にとって、何よりの薬となりました。そして、Pythonを学ぶ中で「機械学習」という分野に出会い、「これだ!これを仕事にしたい!」と強く思うようになったのです。

いざ、転職へ!地獄からの脱出

「機械学習をやりたい」 「もう吐きながら仕事をするのは嫌だ」

この2つの想いを胸に、僕は入社4年目の終わりに転職活動を開始しました。

しかし、現実は厳しく、メーカーでの経験しかない僕を「未経験」と見なす企業がほとんど。何社も面接を受けましたが、なかなか内定には至りません。

それでも諦めずに活動を続けた結果、ある中堅SIerから内定をいただくことができました。大手スーパーマーケットの基幹システム開発を手掛けている会社で、僕のPythonスキルと熱意を評価してくれたのです。

こうして僕は、地獄のようなメーカー勤務に終止符を打ちました。

そして、新たなステージへ

新卒で入った会社を鬱で辞め、未経験でIT業界へ。希望に満ちた転職でしたが、ここからまた新たな挑戦(と苦労)が始まることになります。

次回は、「【転職1回目】未経験で飛び込んだSIerのリアル」をお送りします。果たして、僕のエンジニア人生はどうなるのか?お楽しみに!

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