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まとめ
テキトーな就活を経て、大手メーカーに推薦で入社。順風満帆な社会人生活が始まる…と、当時は思っていました。
しかし、現実はそんなに甘くありません。
今回は、僕が新卒で入ったメーカーで心を病み、そこから這い上がるために独学でPythonを学び、ついには転職するに至った話をします。少しヘビーな内容も含まれますが、同じように苦しんでいる誰かの希望になれば嬉しいです。
終わりの始まり、終わらないプロジェクト
僕が入社したメーカーは、いわゆる斜陽産業。本業ではなかなか利益が出せない状況でした。
そこで会社が打ち出した方針が「新しいことをやろう」。聞こえは良いですが、その実態は…
- 赤字だから人は増やせない
- 既存の社員は手一杯
- →せや!若手に全部やらせたろ!
この無茶な方針の結果、まだ右も左も分からない若手だった僕に、5つものプロジェクトが同時にのしかかってきました。
会社に着いたら、まずトイレで嘔吐する日々
地獄はこれだけではありません。
- 仕事を教えてくれない上司:「見て覚えろ」の一点張り。
- 定例会議での吊し上げ:進捗が悪いのは全て僕の責任。人格否定に近い言葉を浴びせられました。
キャパシティをとっくに超えた業務量と、逃げ場のないプレッシャー。気づけば僕の心と体は限界でした。
毎朝、会社の最寄駅に着くと吐き気に襲われ、会社のトイレで嘔吐してから席に着くのが日課に。「ああ、今日も仕事が始まるのか…」と絶望する毎日でした。
暗闇で見つけた一筋の光「Python」
「このままでは、本当に壊れてしまう」
心身ともに限界だった僕は、現状を打破する方法を模索し始めます。そんな時、ふと「これからはAIの時代だ」と考え、プログラミングに興味を持ちました。
特に、膨大な事務作業に追われていた僕は、業務を自動化できないかと考え、独学でPythonの勉強を始めたのです。
上司に「業務自動化ツールを作らせてください」と提案し、なんとか承認をもぎ取ると、そこからは必死でした。平日の夜や休日をすべてプログラミング学習に捧げ、ついにツールを完成させます。
結果は、4時間かかっていた作業が、たったの5分に。
この成功体験は、自信を失いかけていた僕にとって、何よりの薬となりました。そして、Pythonを学ぶ中で「機械学習」という分野に出会い、「これだ!これを仕事にしたい!」と強く思うようになったのです。
いざ、転職へ!地獄からの脱出
「機械学習をやりたい」 「もう吐きながら仕事をするのは嫌だ」
この2つの想いを胸に、僕は入社4年目の終わりに転職活動を開始しました。
しかし、現実は厳しく、メーカーでの経験しかない僕を「未経験」と見なす企業がほとんど。何社も面接を受けましたが、なかなか内定には至りません。
それでも諦めずに活動を続けた結果、ある中堅SIerから内定をいただくことができました。大手スーパーマーケットの基幹システム開発を手掛けている会社で、僕のPythonスキルと熱意を評価してくれたのです。
こうして僕は、地獄のようなメーカー勤務に終止符を打ちました。
そして、新たなステージへ
新卒で入った会社を鬱で辞め、未経験でIT業界へ。希望に満ちた転職でしたが、ここからまた新たな挑戦(と苦労)が始まることになります。
次回は、「【転職1回目】未経験で飛び込んだSIerのリアル」をお送りします。果たして、僕のエンジニア人生はどうなるのか?お楽しみに!
